鉛筆は以下の写真のように持つようにしましょう。
人差し指と親指でつまんで、中指の左側で支えるような感じです。
そして大切なのは鉛筆の軸を人差し指に添わせるように立ち上げて持つことです。
毛筆の筆の持ち方とほぼ同じです。
縦画を書くときは人差し指を、横画を書くときは親指を動かすと、自然にまっすぐな線を書くことができます。
この持ち方で書くと
・上で書いたように、自然に理想的な線を書けるので、字が上手になる。親指で押すように書くと、横画にほんの少し角度ができます。その角度のおかげで右上がりになり、字全体も良い形になります。
・疲れにくい。軸に当たるのが指の腹なので、指が痛くならず、余分な力を入れずに書ける持ち方なので、長時間文字を書いても手を傷めたり、疲れたりしません。
・頭が良さげに見える!お箸の持ち方もそうですが、書いている姿がかっこよく見えます。
子どもたちの中には、わかってはいても、気が付くといつもの変な持ち方をしてしまうという子が多いようです。また、なぜか女の子の方が握りしめるような持ち方をする子が多い気がします(偏見かもしれませんが。握力が弱いからなのか、小さい時にお絵かきをしていたときの、クレヨンなどを握りしめる持ち方が癖になってしまうからなのか、理由は不明です)。
持ち方というのは半ば無意識なので、大人や他人が言ったところで、結局本人に直す意思がないと直せないものです。しかし、その気になれば2週間ほどで直すこともできます。
私自身、変な持ち方からだんだんと直していった経験があるのですが、結局この持ち方で書くことが、正しい、というよりも日本語の文字を書くのに最も適した形である、ということに気が付くことができます。
筆の文化が文字の書き方や形を決定づけてきたのか、それとも文字の書き方が変わっていくにつれて今のような持ち方が一番良いということに行きついたのか、とても興味深いテーマですね。